蝶の行方

と、言って解き始めた先生。

最初の1問はちょっとゆっくりだが解いた。

次の1問もなんとか。
凡ミスしてるけど、解き方はあってる。

次からは…。

あーあ。
先生止まっちゃった。

「もしかして、先生。解けないとか言わないですよね?簡単ですよね?」

嫌味ったらしく言う。

「あ、当たり前よ。ば、バカにしないで」
すみません、もう既にバカにしてます。

できるなんて思ってません。

「じゃあ、先生。あと10秒以内に書き始めてください」

「えっ」
「それくらい出来ますよね?」

ふふ。
もう、終わりか。

まあ、いいや。
飽きたし、早く終わらせちゃお。

「10ー。9ー。8ー。」

先生がどんどん青ざめていく。

「7ー。6ー。5ー。4ー。」

「ま、待って。お願い!」

もっと、もっと絶望して。

「3ー。2ー。」

「あ、……ぅ…」

「1ー。0。あーあ、つまんない。まぁ、いいや。これでわかったよね?」

先生の前にしゃがみこみニコッと問いかける。

「は、はい。すみません…」

最後らへん小声で聞こえなかった。
疲れちゃったな。
寝よ。
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