蝶の行方


そうなんだ。

全部紗都に任せてしまったからな。

これからはもう少し自分でしようかな。


と考えているうちに、着いた。

ここか。

なんか、クラスうるさいんだけど。

何も無いといいけど。


「あ、お前らか。双子の転校生って」


「そーです」

私はもう話す気すらない。

「俺は2-6担任の横山和だ。よろしく」


「早く教室入りたい」

自己紹介はいいって。

「あ、ああ、わかった。あ、あとこの教室には族の青竜がいる。気をつけろよ」


族がいるのかよ…。

最悪。

それは、紗都も同じようだ。

めんどくさいなぁ。

平和に過ごせるかな。

< 9 / 19 >

この作品をシェア

pagetop