タタリアン
鏨山の結晶は半分が崩され、中
から巨大な骨格が姿を現した。
骨格はバラバラに崩れることも
なく形をとどめ、結晶化していて
金粉を塗ったようにキラキラ輝い
ていた。
窓から夕日の紅が差し込む病室
のベットで眠っている英子。
うとうとしながら付き添ってい
る恭介。
朝日が昇る頃、英子の目が覚
め、側で寝ている恭介に気づい
た。
鏨山の結晶を崩す作業は大詰め
をむかえ、巨大な骨格はやはり恐
竜ではなくどうみても猿や人間の
骨格としか思えない姿だった。
遠くから作業の様子を中継して
いるテレビ局に混じってカメラで
撮影している太志。
病室では目を覚ました恭介と笑
みを浮かべている英子。
英子の体中にあった斑点は薄く
なり消えかけていた。
英子がささやくような声で恭介
に、
「私、夢を見たわ。恐竜が棲む時
代に空から巨人が沢山やって来
て、後から追って来た巨人達と戦
争になって、木々が焼かれ恐竜も
死んでいったの。戦争が終わって
捕虜になった巨人の首がはねら
れ、体から吹き出た血が地面を溶
かして、そこに死んだ巨人が埋
まっていったの。生き残った巨人
達はどこかに飛んで行って、後に
は何も無くなったわ」
「不思議な夢だね」
「あの骨はどうなったの?」
「今、太志が見に行ってる」
「アメリカに何もかも持っていか
れるのね」
「もうどうでもいいよ。君が助
かっただけで」
病室に太志が入って来るなり、
「恭チャン。あれはどう見てもデ
カい人間だよ。あ、起きてる。
やったじゃん」
太志も英子が回復しているのを
見て喜んだ。
から巨大な骨格が姿を現した。
骨格はバラバラに崩れることも
なく形をとどめ、結晶化していて
金粉を塗ったようにキラキラ輝い
ていた。
窓から夕日の紅が差し込む病室
のベットで眠っている英子。
うとうとしながら付き添ってい
る恭介。
朝日が昇る頃、英子の目が覚
め、側で寝ている恭介に気づい
た。
鏨山の結晶を崩す作業は大詰め
をむかえ、巨大な骨格はやはり恐
竜ではなくどうみても猿や人間の
骨格としか思えない姿だった。
遠くから作業の様子を中継して
いるテレビ局に混じってカメラで
撮影している太志。
病室では目を覚ました恭介と笑
みを浮かべている英子。
英子の体中にあった斑点は薄く
なり消えかけていた。
英子がささやくような声で恭介
に、
「私、夢を見たわ。恐竜が棲む時
代に空から巨人が沢山やって来
て、後から追って来た巨人達と戦
争になって、木々が焼かれ恐竜も
死んでいったの。戦争が終わって
捕虜になった巨人の首がはねら
れ、体から吹き出た血が地面を溶
かして、そこに死んだ巨人が埋
まっていったの。生き残った巨人
達はどこかに飛んで行って、後に
は何も無くなったわ」
「不思議な夢だね」
「あの骨はどうなったの?」
「今、太志が見に行ってる」
「アメリカに何もかも持っていか
れるのね」
「もうどうでもいいよ。君が助
かっただけで」
病室に太志が入って来るなり、
「恭チャン。あれはどう見てもデ
カい人間だよ。あ、起きてる。
やったじゃん」
太志も英子が回復しているのを
見て喜んだ。