もう1度、あの恋を






──────────。





そう、私と奏太が付き合いだしたのは中学校1年生の時だ。





いつもの通り、2人で家に帰ってる時に、奏太が私の腕を引っ張り告白してきたんだっけ。






「俺さ、結構前からお前のこと好きなんだけど」



夕日のせいなのか、いつもクールな奏太の顔が真っ赤に染まっている。





私も好きだったから、コクっと首を縦に動かしたんだったね。







「いいよ」って、私も顔を真っ赤にして。









それから、少し照れたように学校行っていたっけ?






家でも、遊びに行く時も少し顔が赤くなってしまってお互い意識してるんだなって思った。









だからこそ、怖かったんだ。








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