もう1度、あの恋を
私は、その日お父さんの分のご飯を作ると少し早めに寝についた。
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朝、起きるといつも通りお弁当とご飯を作り終えるとお父さんに会うことなく家を出てしまった私。
いつもの大通り、後ろからは朱里がドンッと背中を叩き笑顔で私のことを見たりしない。
今日は、「おはよぉ」って、あの可愛らしい声で言われないんだ。
そんなことを考えて下を向いてると、肩をトントンっと、叩かれた。
ハッと後ろを向くとそこには芹沢さんがニコッと笑って私を見ている。
「おはよう、美月ちゃん」
「おはよう」
そう言うと私達は話しながら、学校に向かった。
席が近いから、教室についても2人で話してると、時間ギリギリで朱里が登校してくる。
「……おはようございまぁす~」
いつもよりだるそうな声でいう朱里に、先生は何にも言わない。
ドカッと座ると、周りはみんな話し出す。