もう1度、あの恋を




「なあ、中谷」


掃除をしていると一人の男子に声をかけられ手を止める。


「なに?」


「お前さあ、染谷さんと喧嘩した?」




……朱里のことか





「なんで?」


相手をじっと見つめてそう言うと、男子は考えてから口を開いた。




「お前ら仲良かったじゃん? 急に一緒に居なくなるとわかりやすいだろ」




仲良かった、か。





本当にそうだったのだろうか






傷つけてばっかいた私のことを友達だと思っていてくれてたのだろうか。





「……そのうち仲直りするでしょ」


私が手を動かしながらそう言うと男子はつまんなそうに「ふぅん」と言った。







< 159 / 202 >

この作品をシェア

pagetop