もう1度、あの恋を
「……これっ」
ハアハア、と息を切らしながら私の前に水を差し出してきた朱里。
「あ、ありがとう……」
お礼を言って受けると、朱里は私のことを睨みながら口を開けた。
「なんで余計なことすんのっ? あんなの朱里だけでどうにかできたし。勝手なこと……しないでよぉ!」
朱里は、泣きながらそう言うと私の膝を叩いてきた。
"余計なことしないで" その言葉がズキンっと胸に刺さる。
でも、私だってそれと同じ言葉をたくさん言ったんだ。
朱里の目を見て少し微笑む
「……ごめん、ごめんね朱里」
今にも消えそうな声で私は、そう告げた。