もう1度、あの恋を
「……えっ、私?」
奏太は、私の頬を両手で引っ張りながら恥ずかしそうに横を向く。
「ちょっとぉ、いちゃつかないでくれません?」
朱里の言葉に、奏太は、顔を真っ赤にして怒りだす。
私はそんな光景を笑ってみていた。
すると、ジュースを買ってきた芹沢さんが走ってきた。
「……ん? 何の話?」
「えー? 奏太くんの……ふぐっ、」
そこまで言うと奏太に口を押さえられる朱里
ねえ、お母さん、次はいつ帰ってくる?
話したいことたくさんあるよ
伝えたいことも、いっぱい。