もう1度、あの恋を
そして、授業が終わり、昇降口まで行くと、話したことのある女の子たちが待っていた。
ふぅん……。朱里もこういう子と遊んだりするんだ。私は、少しだけ不思議に思った。
「あ、中谷さんもー?」
「うん。いきなりごめんね」
「そんなことないないっ!
今日は楽しもうね~!」
でも、悪い子ではないしね。
そうして、カラオケに行くと、他のクラスの男子が待っていた。
私は、普通に中に入ろうとする朱里の腕を掴んでトイレの前まで引っ張ってきた。
「ねえ、遊ぶって言ったよね?
なにこれ、合コンの間違い?」
私は、遊びって聞いた。
合コンとは聞いてないよ、朱里。
「え~?今さらそんなの仕方ないよねぇ」
……ああ、そういうこと。
「……余計なことしてくれたね」
私がそう言うと、朱里はどこか勝ち誇った顔をして先に歩いて行った。