もう1度、あの恋を



「だいたい、なんなのよ……っ、
そんなこと言うなら、なんで助けたの…」



ホントは怖かったくせに



助けて欲しかったのに






奏太に触れられて安心したのに







なのに、なのに





「……そんなこと言うならっ、
優しくしないで……よ!!」





どうしてこんなことを言ってしまうのだろう。





「……そうかよ。もう助けたりなんかしねーよ
馬鹿じゃねぇの。優しさなんかじゃねぇし、」





奏太のその言葉がひどく胸に突き刺さる。





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