花奈 ~15日生きた君へ~
「もう何とも思ってないの?」
私が黙り込んでたら、良平は続けてそう聞いてきた。
大斗と別れてからもう1年が経とうとしている。
多分、1年経つからさすがに大丈夫って思ったんだろうな。
……でもね、私の中で大斗はまだ、思い出したら苦しくなっちゃう存在。
「全く未練がないと言えば、ウソになるかな」
良平の質問に、私は正直な気持ちで答えた。
「……早く前向けるといいな」
良平はそうとだけ言って話を終えた。
間もなく20時になると、夜空に色とりどりの花火が上がり始めた。
私と良平は橋の上からそれを堪能した。
私はずっと「わー!キレイ!」って言って子供みたいにはしゃいでた。
だけど隣で良平は何か言うわけでもなく、真顔で黙って見てた。