花奈 ~15日生きた君へ~

「良平ってホントに一途だよね。1つ年下だけどいい男だなって思う」

花奈が笑みを浮かべながら言う。
良平のことを話す花奈は、いつもより女の子っぽい顔してる。

「欲を言えばもっと一緒に遊びたかったし、好きって言い合ってみたかったし……もちろん付き合ってみたかったよ」

花奈は口を尖らせながらそう話した。
良平もそうだけど、花奈もどれほど辛い思いしてたんだろう。
気付いてあげられなかったことを申し訳なく思う。

「でもね、好きになれること自体幸せだと思ったんだ。だから贅沢言わないの。好きでいられるだけでいい」

続けて花奈が言った言葉に私は感心した。
私だったらそんなふうに思えないから。
両想いになりたいとか付き合いたいとか絶対思っちゃうから。

「……私がもし男だったら、花奈みたいな人と付き合いたいなぁ」

花奈の人柄に触れ、心の中で思ったことがそのまま言葉となって出た。
ちょっと遅れて花奈が笑う。
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