花奈 ~15日生きた君へ~
そう思った理由は鉄橋のことだけじゃない。
この説は、お母さんと良平が私を知らないことについても矛盾なく説明できた。
まず花奈のお母さんと良平は、間違いなく私が知っている2人と同一人物だと思う。
花奈も誕生日や年齢からして、間違いなく私の姉だと思う。
そして、私はお姉さんの花奈が死ななければこの世に存在してなかった。
だけどあっちの世界には、花奈が生きた姿で存在している。
そして何より、花奈もお母さんも良平も、全員私を知らない。
……と、いうことは。
きっと私が今日行ったあの場所は、姉である花奈が生きていて、私は最初から存在しない世界だったんだ。
そこに私は運命のいたずらで、花奈の友達として偶然迷い込んでしまったんだ。
普通ならありえない話だし、信じられないことだけど……多分そういうことが本当に起こってしまったんだ。
この説に、私は妙に納得できた。