ずっと、キミが好きでした。


あまり深く気に留めず、さっきの言葉を紙に書いてれおに見せた。


短い言葉なら唇から動きを読めるけど、長い文章はこうして紙に書かないとわからないとのこと。



「れお?」



紙をじっと見つめて固まっているれおの肩をポンと叩く。


ぼんやりしちゃって、どうしたんだろう。



「あ、ああ、ごめん。俺は」



ハッと我に返ったれおは、口元に笑みを浮かべてそのまま続ける。



「落ちたよ」


「え……?」



落ち、た……?


れおが?



「ウソ」


「本当。ダメだったんだ」



れおはサラッとそう言い放った。


口元は笑っているけど目は笑ってなくて、感情が読み取れない。


れおが……落ちた。


そんな。


私よりも遥かに成績が良くて、真面目なれおが落ちるなんて。


学校を休んでいたのは、そのせいだったのかな。


落ち込んでたの?


でも、そんなに早く結果が出る?


1月の末に試験を受けてから、れおが休み始めるまでわずか数日しか経っていない。


私立だから、結果が出るのが早かったとか?


なんにせよ、明倫学園の推薦を蹴ってまで臨んだ受験だったから、落ち込むのは当然のこと。


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