ずっと、キミが好きでした。


なんだかよくわからないけど、大雅といるとこういうことがよくある。


ケンカ腰で話していたかと思うと、こんな風に一気に張り合いがなくなってフェードアウトしていって終了。


私たちの言い合いが終わるのは、ほとんど大雅から。


私が頑固だって知ってるから、折れてくれているのかな?


だけど、どうもそんな感じじゃないような……。


突き詰めて知ろうとは思わないから、別にいいけど。



「あ、そうだ。今日の放課後空いてる?クラスの子たちが、カラオケで親睦会をしようって」


「しずも行くんだ?」


「まぁ、一応」


「部活の見学に行こうと思ってたけど、しずが行くなら俺も行く」


「じゃあさ、周りの男子たちにも声かけてもらえる?」


「いいけど。しずは目当ての男とかいんの?」


「はい!?」



思わず、変な声を出してしまった。


何を言い出すのかと思えば。



「環境変わったし。目当てっつーか、気になる男。いねーの?」


「いない、よ。考えたこともないし」



私の心の中には、未だにれおがいるから。


どうやったって、忘れられないから。


他の人なんていらない。


れおしか……いらない。


でも、あの日のことを思い出すとツラくて涙が溢れて来る。


あの日から私は、未だに一歩を踏み出すことが出来ずにいる。


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