ずっと、キミが好きでした。


「……ごめんね。もう、大丈夫だから」


「いや、いいんだけどさぁ。何か悩み事があるなら聞くよ?話したくないなら、話したくなるまで待つしさ」


「ありがと……」



ちーはムリに聞き出してくるようなことはしなかった。


とてもじゃないけど話せる気がしなかったから、今はそれがありがたかった。


パフェが運ばれて来ると、2人して無心で頬張った。


でも、なんだか味気ない。



「あー、真冬に食べるパフェって最高ー!美味しいよね」


「うん……!」



無邪気に笑ったちーにつられて、私も笑顔になる。


れおのことを考えると胸が痛いけど、もう泣かない。


泣いてちゃいけない。



「ちー……私ね、本当は好きな人がいるの」


「ふんふん」



ちーはスプーンでクリームをすくうと、パクッと口に入れて私を見た。


視線を感じたけど、目を合わせると話せなくなってしまいそうだったので、パフェに乗ったチェリーをじっと見つめて言葉を続ける。



「その人と私は幼なじみで、生まれた時からずっと一緒だったんだ。お互いの家を行き来したり、毎年誕生日プレゼントも交換したりして」


「それでそれで?」


「その人、小4の時に交通事故に遭って左耳の聴力を失って……右耳は、補聴器を付けたらかろうじて会話が成り立つ程度まで落ちたの」


「うん……それで?」



私はちーに包み隠さず全部打ち明けた。


誕生日の日にキスされそうになったこと、その時に好きだと言われたこと、気持ちを聞かせて欲しいと言われたけど、それ以来れおの様子が変わったこと。


卒業式の日に泣きながらそばにいることは出来ない、想いを聞いてやることは出来ないんだと言われたこと。


ツラかったけど、正直に全部話した。


ちーは茶化すことなく最後まで話を聞いてくれて、話し終えたあともしばらく黙ったままだった。


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