ずっと、キミが好きでした。
「星ヶ崎高校に進学しようと思ってる」
「星ヶ崎、高校……?それって、どこにあるの?」
この辺でそんな名前の高校は聞いたことがない。
もしかして、遠くの高校なのかな。
私たち、離れ離れになっちゃうの?
そんなの……嫌だよ。
胸がギュッと締め付けられる。
「隣の県だよ。通いじゃ厳しいから、寮に入ることになると思う」
「寮……?じゃあ、もう今みたいに会えなくなるの?」
どうして急にそんなこと……。
昔は明倫学園に行きたいって言ってたじゃん。
れおと同じ高校に行きたかったから、私だってコツコツ頑張って来たんだよ?
それなのに。
「星ヶ崎か明倫学園か。正直、今でも迷ってるけど……」
「なにを迷ってるの……?」
なにを迷う必要があるの?
れおは……私と離れ離れになっても平気なの?
寮に入っちゃったら、簡単には会えなくなるんだよ?
「俺、バスケがしたいんだ。星ヶ崎高校には、聴覚障害者に対してバスケを教える専門の先生がいる」
「……っ」
ドクンと胸が鳴ったのは、れおが遠くに行ってしまうかもしれないと思ったからでも、バスケがしたいって言い出したからでもない。
聴覚、障害者……。
れおが自分のことをそんな風に言ったから。
れおは他の人より少し耳が聞こえにくいだけで、普通の人となにも変わらない。
れお自身、そう思ってると思ってた。
だから、改めて突き付けられた気がしてショックだった。