・いつまでも、キミを想う
レイとは、また違う妖精の出現に戸惑っているのは私一人だ。
今迄知らなかった、目の前に居る「オーク」という妖精の存在。
そして、私とレイの事を知っていた碧人。
何より碧人も、妖精が見えているという事実を前に、私は何が何だか状況を呑み込めていない。
「コイツは、俺が屋上で出会った妖精。オークも学校に住み着いてるんだってさ」
「へ……へぇ」
学校に住み着いているってことは、この妖精はレイと同じ様に、屋上からは離れる事は出来ないんだよね?
なら、もしかして。
レイもオークも、お互いの存在を知らないとか?
私が複雑気な表情を浮かべていたのか、不意にオークが私の目の前を羽音を立てて飛び回っている。
そんなオークの姿を顔色一つ変えずに、目で追っている私のことが、よほど珍しかったのか。
暫くすると、ピタッと真正面で止まると、私を指さして言ったのだ。
「おい、お前さ。さっきから俺の事見えてるわけ?」
「あ、あぁ。うん、はい。見えて……ますけど」
聞かれたことに対して、素直に答えた私の顔をマジマジと見つめるオークは、ポンッと手を叩き私に言った。
「そうか。なら、お前は俺以外の妖精と既に関係を持ってるって事だよな。それって、もしかしてレイ?」