願 叶



「小川 千春(オガワ チハル)。」


「えっ?」


天神さんが急に知らない人の名前を声にだす。


「あなたの名前です。」


「私の・・・名前・・・?」


天神さんは、私の目の前にそっと手をさしだす。


「手を私のうえにのせて。」



私はその手にそっと手を重ねると、頭の中にイロイロな記憶がよみがえった。




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