願 叶



「そりゃあ、楓が男やから当たり前やろ。」


突然現れた螢君にビックリする事もなく、私は楓ちゃんが男というのにショックをうけていた。


「ミヤちゃんの、ばかぁ。」

そう泣きながら、雪君の後ろに立ち雅君に言う楓ちゃん。
もちろん着物は、着ている。


「どうせ、いつかはバレる。それとも、コイツにはバレたくなかったのか?自分が男だって。」


超ドS顔で雅君は楓ちゃんを見下ろした。


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