生き続ける意味
〜亮樹side〜
「桜ー診るからね?」
シャツのボタンを開け、聴診器を当てる。
普段なら嫌がるのに。
まぁ最近はさすがに少しはおさまってきたけど。
けど、意識がなくなってからは、そんなこともない。
話しかけても、なにもかえってこないことがこんなに辛いなんてな。
服を整えて、頭をなでた。
相変わらず、眠るような表情で目を閉じている。
「…そろそろ起きない?起きてよ…」
そんなひとり言でさえも、余計に寂しく聞こえる。
一連の診察を終え、病室を出た。
「亮樹先生!」
「うわっ、茜さん?」
いきなり目の前に現れた茜さん。
その表情は曇っていて。