生き続ける意味
やだ…やだ…。
だんだんと、呼吸まで早くなってきた。
亮樹兄ちゃんが、診察室のドアを開けようとしたとき。
「亮樹兄ちゃんっ!!」
自分でもびっくりするくらいの大きい声が出た。
さすがに亮樹兄ちゃんも驚いたみたいで、ぴたっと止まった。
ピタ、ピタ……
廊下に、あたしの涙が落ちた。
何粒も、何粒も。
「桜?どうした…?」
亮樹兄ちゃんはあたしの隣に来て、背中をさすってくれるけど、泣きやめれない。
「…亮樹兄ちゃん、言わないで。言わないで
…!」
どうにか声をしぼり出して言う。
「え、なにを?…桜?とりあえず中入ろうか…」
あたしは思いっきり首を横に振った。
「やだっ、やだぁ……」
もう耳をふさぎたいくらい。
さっきまでは、どんな結果が出ても頑張れるっていう自信が少しあったから大丈夫だったけど…
もう、怖くなっちゃった…
亮樹兄ちゃんは、待ち合い場の椅子に座り、
点滴やら色々と繋がっているのに気をつけてあたしを抱き上げ、膝の上に座らせた。