[完結]お試し同居してみたら甘い恋がはじまりました。



「だ…って……っ、幼なじみで小さい時から一緒にいたのに一度だってみっちゃんはわたしを見てくれなかった!!それなのに、実花ちゃんはみっちゃんと同じ家で暮らしてて、みっちゃんのいろんな表情を見てるのがうらやましくて……」



潤んだ瞳で私と湊君にそう訴える奈津美ちゃん。

……奈津美ちゃんも、私と一緒だったんだね。


私たち、お互いがうらやましかったんだ。

私と奈津美ちゃんの違いは、その感情を表に出してしまったか、出さなかったっていうことだけ。



「……見てたよ。ちゃんと見てた」



湊君はそう言って、奈津美ちゃんの方へ1歩足を踏み出した。



「引っ込み思案で、いろんな人と仲良くなりたいけど声をかける勇気が出なくていつもしょんぼりしてたのも知ってる」



そう言って、また1歩。



< 194 / 352 >

この作品をシェア

pagetop