[完結]お試し同居してみたら甘い恋がはじまりました。
「二條さん、めっちゃいい子じゃん。良かったな、二條さんみたいな子が友達で」
その言葉に奈津美ちゃんははにかんでうなずいてくれた。
それから私と奈津美ちゃん、大村君は一緒にショッピングモールを回った。
私は目的のものをきちんと手に入れることが出来た。
それぞれの買い物を大方済ませてから私たちはショッピングモールの中にあるカフェへ。
「なんか…デートの邪魔したみたいでごめんね?」
アイスココアが入っているグラスを握ってそう言うと奈津美ちゃんも大村君も笑って首を横に振ってくれた。
「そんなことない!!……多分ね、実花ちゃんいなかったらちょっと気まずくなってた」
「え?」
「……初デートだったんだ。奈津美、照れちゃって会話続かないの想定してたから二條さんが偶然いてくれて良かった」