溶ける部屋
食べ物や飲み物は十分にあるようだけれど、何週間もここにいるということになれば少しは考えておいた方がいいだろう。


「とりあえず、腹が減ったな」


弘明の一言で、みんなの空腹感が蘇った。


朝食しか食べていないから、みんなお腹はペコペコだった。


こんな時でもちゃんとお腹が空いてしまう事に呆れてしまうけれど、仕方がない。


「よし! じゃぁ今日もおいしいご飯を作っちゃうよ!」


伶香がそう言うので、あたしと郁美も一緒になって「おー!」と、声を上げたのだった。
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