トイレからの溺愛警報!!〜そんな可愛い顔すんなって!〜
ここで、間違えるな、俺。


「柚ちゃん……」

そう言って、
もう一度、手をつなぐ。

手を離される事はなかった。

だから、
そのまま歩いて家に戻る。


少し後ろを歩いて、

俺に手を引かれながら、歩く柚ちゃんの

体温が俺を包む。


めちゃドキドキすんだって。


なんで、
なんで、
柚ちゃんは、しないんだよ……。


柚ちゃんが好き。

柚ちゃんがずっと好きだったんだよ。



今、

ここで、また告白すればいい。

なのに、

離されるかもしれない手が怖くて、

……言葉に出来ない。
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