memory〜紅い蝶と私の記憶〜
「紅蝶だよ!!」


「「こ、紅蝶っ?!?!」」


紅蝶って…高松くんがこの間教えてくれた族だよね?


すっごく有名な族って。


高松くんが、お兄ちゃんたちが会いたいって思っている人たちがいる。


その紅蝶と…同盟?


━━ズキン。


「紅蝶が同盟を組むなんて…」


「同盟はいらないと言っていた紅蝶っすよ…?」


同盟がいらないなんて…それだけ強いってことだよね?


そんな族と…同盟を組めることになるなんて…。


「まぁ、驚くよな。俺も驚いたからな」


「星希、説明してください。何があったんですか?」


うんうんと幸助先輩に賛成するように頷く。


それは私も知りたい。


「何が…って、普通に毎日同盟組みたいって説得してただけだぞ」


「それは普通じゃないっすよ…」


「さすが星希さんです!」


高松くんは目をキラキラと輝かしているけど…紅蝶さんからしたら迷惑なのでは?


私だったら迷惑だもん。







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