memory〜紅い蝶と私の記憶〜
「なるほど。だから僕たちのことも知ってたんだ」


「まぁね〜。moonは紅蝶に続く正統派の族だし〜」


「面子たちも前科もなく、みんないい子たちだし」


「「断る理由ないよね〜」」


出会って数時間。


たった数時間で、moonのメンバーのこともしっかり見てくれてたんだ。


ちゃんと周りを見てるってことだよね。


すごいな〜。


「まぁ、決定的だったのは星南の存在やけどな」


「え?」


「星南の存在ですか?」


ん?私の存在?


「ずっと探してたもんでな。電車での目撃情報を聞いてからは、どう接触するか考えてたところやったんや」


…ってことは、お兄ちゃんが紅蝶に会いにいかなかったら、紅蝶が会いにきていたかもしれないってこと?


…連絡もなしに紅蝶がきてたら、お兄ちゃんをはじめとするメンバーみんなが倒れちゃうよ。










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