memory〜紅い蝶と私の記憶〜

泣き顔より笑顔で

「「お疲れ様!」」


みんなで拳を合わせる。


本当に長かった。


ずっとずっと…記憶を失う前から望んでいた。


やっと、紫龍会から、栞ちゃんに勝つことができた。


「で!紅炎はどうやって記憶を取り戻したの〜?」


「やっぱり愛の力?!」


〝きゃ〜!〟と叫んでいる双子たちはさておき…。


「こいつらはどうする?」


「…紫龍会は解散させたが、紫龍会が管理していた街は俺たちの街ほどではないが大きい」


「管理者がいなくなると、不良たちがやりたい放題になるな」


それだけは避けたい。


もし一般人が巻き込まれるなんてことがあれば…。


「紅蝶の中から選抜して、管理をするための族を作るかだな」


「…それもありだな。…よし、倉庫に戻って考えよう」


双子と庵にも声かけるか。


いつの間にか会話からいなくなっていた3人に声をかけようと振り向いた瞬間。











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