memory〜紅い蝶と私の記憶〜
エピローグ
古い建物、新しい建物が並ぶ街の路地裏。


明るい〝表〟と違い、いろんな闇が複雑に絡み合う〝裏〟。


そこでは今日も少女たちは闇から人々を助けるため、その力を持って戦っていた。


─バキッ。ドカッ!


─ガッシャッーンッ!


「わ、悪かった!!だから命だけはっ!!」


「悪かったって思ってんなら女の子に謝りな」


「れ、レイプしようとして…ごめんなさいっ!!」


男の謝罪に女の子は声も出ないほど怖かったのか、青ざめた顔で顔を縦に振った。


無理もない。


道を歩いていたらいきなり路地裏に引きずり込まれ、レイプされそうになったのだから。


「許してもらったからといってまた同じようなことをするなら…」


もうすでに失禁しそうなくらいの殺気を頑張って耐えていたら、このような脅しだ。


男は何を言われるのか、ごくりと喉を鳴らす。


「あんたの大事なブツ。切り落としてやるからな」


「ひっ!ひぃいぃぃいぃ!!すみませんしたーーーーー!!」


何となく予想していたその言葉に、さすがに怖くなり逃げてしまった男。












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