memory〜紅い蝶と私の記憶〜
「すみません!お待たせしました!」


「大丈夫ですよ。どうせ星希が寝坊でもしたんでしょう?」


おお、当たってるよ。


恐るべし幸助先輩。


「どこかに遊びに行く時、いつも遅刻するのはせいさんだからね〜」


…どれだけお兄ちゃんは寝坊をしているのか、みんなの顔を見たらわかりますね。


多分だけど、1・2回とかそんな可愛いものじゃないと思うのは私だけ?


「そんなことは今はいいっす!早く電車に乗るっすよ!」


すっごくキラキラした目ですね。


服装もカジュアルで女の子!って感じがして可愛い!


…語尾がちょーっと気になるけど。


「切符はもう買っているので、後は改札通って電車乗るだけですよ」


「さすが先輩!頼りになります!」


どこかの兄とは違って。


とは口には出さないけど。


「はい、星南の分の切符」


「ありがとう」


お礼を言うと、キレイな顔で微笑む高松くん。


や、やっぱりその笑顔は眩しいですっ。



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