memory〜紅い蝶と私の記憶〜
「う…っわぁ…!」


靴を履き、顔を上げるとそこにはとても綺麗な夕日が。


海に反射してキラキラしてる…。


でも何でかな。


それがすごく懐かしくて。


でも悲しくて。





〝ずっと一緒だ。星南、愛してる〟





「愛してるって…言ったくせに…」


周りはシンとしていて、波の音だけが聞こえる。





「ねぇねぇ彼女〜。1人なら俺らと遊ばねぇ?」


その声にふっと我に変える。


今…私何を言った?


…っダメだ。


何も思い出せないっ。


すごく大事なことを思い出した気がしたのにっ。


「水族館もいいけどさ〜カラオケとかもどうよ?」


「いいっすね!カラオケで飲んで歌いましょうよ!」


「…あの、私に言ってるんでしょうか?」


というか、この人たちは誰ですか?


見た目はお兄ちゃんたちに近いから、不良さんたちかな?


でもその不良さんが私に何のよう?


「そうそう、君に言ってるの。で、どうよ?一緒に遊ばねぇ?」


「すみません。連れがいるので」


「えーいいじゃん。ほっといて俺らといいことしようぜ」


「本当にすみません。無理です」


なんかベタベタ触ってくるし!


視線なんて上から下を行ったり来たり。


気持ち悪いっ。



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