人事部の女神さまの憂い

その仕草からは男の色気がダダ漏れで、ちょっと動揺してしまった。

いつもは香織さんも立花さんも一緒だから特に意識をしたことはなかったけど、この色気をふりまかれたら1人では受け止めきれない。

「なんか藤木さんがモテるの、ようやくわかった気がします」

思わず小さな声でつぶやくと

「ようやく、かよ。まぁ、それもタイミングなんじゃない?」

キザったらしいセリフを吐く藤木さん。

「もー、ほんと発言がチャラいです。次、何飲みますか?」

色気を押し返すように、メニューを藤木さんに押し付けた。

すると、なんだよーと言いながらも、すぐにメニューを開いて

「これと、これ頂戴」と焼酎2種類オーダーして定員さんにニコっと愛想を振りまいている。



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