くれなゐ症候群
〈修二が気にかけていた〉〈奈緒ちゃんだけ〉

その言葉に胸がさわぐ。

修二のことになると、奈緒の心臓は、とんだりはねたり、締めつけられたり、スキップしたり、とにかく酷使される。



「じゃあ奈緒ちゃんは、いま彼氏いないの?」

奈緒の胸中などおかまいなしとばかりに、和也が質問を重ねてくる。


「う、うん」
正直に答えるしかない。

「ならさ、俺とつき合わない?」
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