【完】クールな君に告白します
あくまで、オレは見張りだ……。
どうして月城を一人で行かせたくないと思ったのか、自問自答しても明確な答えは浮かばず何度もそう言い聞かせた。
……で、どこのどいつだ。
ーーー“とても、本当に大切にしたかった人だから”
泣かせるくらい好きにさせた男ってのは。
それに見当するような有名部員なんかいたか?
外の扉の前、冬の寒さに吹かれた手が凍てついて、ポケットの中に手を突っ込んだオレはもう一度、目を凝らして探そうとした。
……だが、その直後にオレの位置する場所から少し離れた扉が開かれた。
この場には似つかわしくない制服姿の長身の男が入ってくれば、練習はピタリと中断されて、その男の元へと走り出していく部員達。