【完】クールな君に告白します



 * * *


「ーーー創立記念祭限定イベント!!今年の最終候補者を紹介します!」



熱気に溢れた体育館に司会者の声がマイクを通して響き渡った。


歓声と声援が飛び交う体育館のステージには、最終候補者として名前を挙げられた一人である、春風さんが堂々と立っている。


椎名くんは遅れての参加だと司会者が告げれば、学校中の女の子が、悲しみと不満の混ざった声を次々に漏らしていた。



どうしよう………。

スピーチ代表者の一番手からマイクを握って話し始めるけど、私にはそのスピーチをする相手がいない。


ステージを背に、その下に並んだ私の正面には、とにかく人、人、人……。



「……アナタ、スピーチのためのPR用紙は?」


「あ、あのっ、すみません………!実は、書けていなくて……」



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