あの夏のヒマワリ
「…ふぅ〜、ギリギリセーフ…」
猛烈ダッシュをして、教室に滑り込む
よし、先生は来てない。セーフ!
「絵梨香ちゃーん!おはよ〜」
「亜衣おはよ!」
ふわふわのボブカット
くりくりの目がかわいい女の子
佐々部 亜衣
「今日は遅かったね!
寝坊したの?」
「そーなの!
寝すぎちゃった」
亜衣は昔からずっと一緒の私の大親友
亜衣とふざけながら話してると
チャイムが鳴った
………まだ私は席に座っていなかった。
「あー!米沢!おまえ遅刻!」
男子が騒ぎ立てる
「うっさいわ!!!
ちょっとくらいいいじゃん!!!」
ギャーギャー男子と言い合っていると
ガラガラとドアが開いた