君がスキだから

ヤキモチのはじまり。

ていうかサラッと流したけど今もしかしてこの人好きな人にはって言った?

好きな人、いるのかな?

ってなんで私がこんなこと気にしてんの?!
ないない

でも、やっぱり気になるし…。

聞いてみるだけ…なら別に問題ないよね?



「園田くん、その言い方だと好きな人いるの?」

好きな人いるんだったら、なんで私なんか誘うのよー。
なんかよくわかんないけどムカつく。

「うーん…いたっていうのが正しいかもね。
今は…まだ確信には至ってないけど、気になる人ならいるかも。」


「へぇー、」


………



なにこの空気。
きまずっ
私のせい?



「天谷さんは?好きな人いないの?」


「え…?」


「いないの?」


「……わからない。」





わかんないよそんなの。


でも、今好きだった人って誰だろ。
気になる人って誰だろってすっごく考えちゃってる。





やだなぁ…なんか胸が苦しくなってきた。
なんでだろ……。




「あ、天谷さん!もう終わりの時間だ。帰ろ!送るよ!」

「え、いいよ」

「女の子1人にできないでしょー。もぉ!」


「え、えー」


「どっか寄り道しよーよ。」


「うーん…まぁいいけどぉ」






なんか調子狂うなぁ…


でもちょっとうれしいなぁ。


私って単純かなぁ?









少し心がドキドキする。

でもやっぱり胸の中にある重いドヨドヨしたものはなくならなかった。
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