黒い心の片隅の、想いがあなたで消えた時




「気持ちが止まらないの……どうしたらいいかな?」


誰にも相談できなかった。

話すこともなかった。



ずっと1人で抱え込んで、消えていくのを待つしかないと思っていた。



私はどうしたらいい?




「そんなの、ぶつけるしかないだろ」



冷たい口調でそれだけ言うと、リビングを出て私の家からも出て行った。


テーブルに頭を押し付ける。



それができないから悩んでるのに。




隠そうとすればするほど、加速する好き。


押し込もうとすればするほど、溢れる好き。




この想いの止め方を、私は知らない。




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