黒い心の片隅の、想いがあなたで消えた時
私は家に帰ろうと思ったけど、やっぱり少し勉強したいと思い立つ。
夏休みも紬は学童に預けている。
私も補習とかで忙しいからね。
でも夏休みだから、一緒に遊んであげたい。
遊べる時はたくさん遊んであげよう。
そう思いながら、市立図書館に行く。
外は気温も高く、汗が額から垂れる。
けど図書館の中に入るとすぐに汗は引き、冷気に包まれた。
涼しい……。
これは勉強しやすいかも。
席はどこがいいかな。
そう思いながら学習場に行くと、案外人が多くてパッと見は席が空いてない。
仕方ないけど相席かな?
学習机の周辺を歩いて、行きやすそうなところを探す。
キョロキョロと見回して、場所を決める。