黒い心の片隅の、想いがあなたで消えた時




心からの感謝を伝える。


2人がいてくれたから、私は少し素直になれた。



大切なことに気づけた。




最初から最低だった私だけど、少しは最低なりに前に進めた気がする。





「ありがとぉ!!」



紬も私に続いてお礼を言う。


そうだよ。

真っ直ぐに伝えること。



それは簡単そうですごく難しい。

だけど、大切なんだよ。



だから私はちゃんと言わなきゃいけない。


伝えなきゃいけない。




「どういたしまして」


「おう」



2人の返事になぜだか目頭が熱くなる。


本当にありがとう。



心の中で再びお礼を言って、静かに涙を零した。




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