ぬくもり
一緒に…
早いもので、実家に行ったあの日から、もう1週間が終わろうとしている。



明日は土曜日。

司は、明日の休みは、新しい部屋を探しに行っちゃうのかなぁ。



岡崎さんと話してから、本当の自分の気持ちがどこにあるのか、私はもう気付いていた。




司の事を愛している。


昔も今も、その気持ちに変わりはなかった。



だからこそ、司の裏切りを知った時は尋常でいられなくなった。



自分で自分のバランスを保つ事ができなくった。



またそうなってしまったら…




お昼寝している優の、天使のようなあどけない顔を見つめる。



こんなに可愛い娘に、私はあんなに恐ろしい事をしていた…。



優への虐待の事実は、今でも優と私に深い爪跡を残していた。




私は、優の寝顔を見ていると、あの恐ろしい光景がフラッシュバックされ、涙が留まらなくなる事がよくあった。




優は、寝ている時に、たまに突然泣き出す事があった。



何かに怯えながら『めんね、ままめーんね』と泣きながら謝り続ける事があった。


優も、あの恐ろしい恐怖を未だに拭いきれていないんだろう。



優も私も、このまま過去に苛まされて2人で生きていくんだろうか…




…司と一緒にいたい。



でも、司と暮らす事で、私の心が波立ち自分のバランスを保つ事ができなくなったら…。




答えはでてるのに、答えがだせない宙ぶらりんなままの私の気持ち。


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