ぬくもり
2人の家は同じマンションの1階だった。



一昨年にお母さんが亡くなり、お父さんと3人で暮らしている事。



翔君の保育園に迎えに行って、面倒を見なきゃならないからお友達と遊べない事。



本当はサッカー少年団に入ってサッカーがしたい事。



凌君は、いっぱいいろんな話をしてくれた。



小学5年生の凌君は、自分もまだ甘えたい筈の年なのに、自分のやりたい事も我慢しながら、一生懸命に小さな弟の面倒を見て『翔が可愛くてたまらない』と太陽みたいな笑顔で話してくれた。


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