田舎に行こう
「いやぁぁぁ~~~~~~~」
奈津の絶叫が無常にも
やまびこになって響きわたっていた。

みんなとのお別れで
枯れてしまったと思った涙が
こぼれそうになった。
その時、後ろから・・・

「こんなところででっかい声出して
 はずかしい女だなぁ~」
という声が・・・・
これが、隆史との出会い。

「いやぁぁぁ~~~~」
またも絶叫しながら、先に家へと
向かって歩き始めてる母親の元へ
駆け出した。

『なにあいつ・・・イントネーション
 おかしいんですけどぉぉ。
 めっちゃなまってるじゃん。
 この、田舎もん!!!』

絶叫を人に見られて
顔から火が出るほど恥ずかしかったけど
叫んだおかげでちょっと落ち着きを
とりもどした。

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