田舎に行こう
外は晴天で、春らしい気持ちの
よい気候だった。

今日はお気に入りのワンピースに
薄手のパーカーを羽織って
ミュールも久々にはいた。

そのぐらい、母親と買い物へ
車で行くぐらいのところですら
楽しみにしてしまうほど
ここの生活は退屈なものだった。

ふと、家の前に目をやると・・・

男の子2人がこちらを見て
ドギマギしているのに気付いた。

1人はスラリと背が高く黒いストレートの
髪の毛は伸びていて目にかかりそうだった。

もぅ1人も背は高いが、もぅ1人とは
違って茶色い髪に少しウエーブしていて
田舎モンのわりには、がんばってる感じ
だなっと奈津は思った。

『うちに用事かな?』

奈津はふと思って声をかけることにした。
< 34 / 148 >

この作品をシェア

pagetop