田舎に行こう
《奈津のママってば相変わらず
 ぶっ飛んでるねwww
 まぁ、いつでも遊べるんだし
 いつでも帰っておいでよぉ》

ことの経緯を伝えたメールの
ハルナからの返信だ。

『なんだか、ほんとサッパリしてるなぁ
 もしかしたら、飛んできてくれるかと
 期待したのになぁ』

そんなこんなでたった3日で引越しの日を
迎えて・・・・
母親の車で、今まで住んでいた家から
新居へ向けて発進しようとしたその時。

「なぁ~~~つぅ~~~!!!」
助手席に乗り込んでた奈津の耳に
自分を呼ぶ、聞きなれた声が聞こえてきた。

車外に出るとそこにはハルナの姿が・・
その後ろには、他のクラスメートが
10人ぐらい来てくれてた。

「休みはいってたから連絡ついた子だけ
 集めて見送りに来たよぉ」
と言いながら、はにかむハルナ。

奈津は感動してしまって・・・
だってメールもけっこう素っ気なかったのに
なんだか胸がいっぱいになった。

その後、15分ぐらいみんなに
お別れを言って・・・
また会う約束をして別れた。

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