向日葵の天秤が傾く時
「篁さん。私は男性を怖いとか失望とかは無いです。ただ、誰も信じられなくなってしまったんです。」



蛞拓だけが原因ではないが、全ての切っ掛けではある。



「けど、所長と出会ってもう一度だけ信じてみようと思えたんです。」



出会わなければ、今頃……。



「所長の言う通り、皆優しくって仕事も楽しくって。」



薔次は家にも行き来する仲になり、



樺堀は上司だけど母親のような包容力に包まれ、


鮖は時に薔次より頼りがいがあって、



節は鮖と子供のような喧嘩をするのに兄貴肌で、


瞠屡は細かい裏話まで知ってる情報通、



学未は事務所一の努力家で、


驛は空気は読めないが几帳面だったり、



そして、卿焼は。



「私を信じてくれた篁さんを私は信じたい。私自身の意思で。」



さりげない気遣いと、はっきりとした意志と、そして真っ直ぐに感じる気持ち。



「私も篁さんと一緒に一歩ずつ進みたい。よろしくお願いします。」



あても無く探し続けていた、存在しているかすら分からない大切なもの。


だけどやっと逢えて辿り着いた愛情(オアシス)。



僕だけの為に微笑んでくれる君に。
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