恋愛百花

―月曜日―



愛奈は教室の扉を開けた。


「おめでとー!!」


優希と明夏と梨沙に囲まれた。



『えっ?!』



'あ…優矢くんのこと?'



『優希、もう話したの?!』



「へへっ!ごめんごめん♪」



「うらやましーぞ!愛奈!」


梨沙が言う。



『いやでもまだ…ねえ』



複雑な気持ちだった。



「なに?微妙なの?」


明夏が心配そうな顔で言う。



『いちお友達からって事でさ…』



「そっかぁ!まあ周りがあんまり騒いだら気持ちもあれだよね、あれ!」



'梨沙…笑'



『ありがとう、梨沙』



「うん!」


梨沙が少し照れた顔をした。



『そーいえば恭平くんが梨沙のこと気に入ってたみたいよ?』



梨沙の顔が曇った。



「えっまじ?あぁ〜…申し訳ないけど…」



『そっか、まあ仕方ないよね』



「あはは!ドンマイ恭平!」

優希が笑い飛ばす。
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