強引上司にさらわれました
「毎晩ですか!?」
課長が大きく頷く。
そっか……。アメリカだって日本食はいくらでも食べられるんだ。
喜んでくれるとばかり思っただけに、残念度は何倍にも膨れ上がった。
「……それじゃ食べたくないですよね」
一週間も寿司づくしでは、さすがに胃が受け付けないだろう。
「いや、寿司ならかえって好都合」
「え?」
「冷める心配がないからな」
課長はニヤリと笑ってそう言うなり、私を抱き上げた。
いわゆる、お姫様抱っこというやつだ。
「ちょっ……課長!?」
「どのみち晩飯にはまだ早い」
「で、でも!」
状況から課長がなにをしようとしているのか分かってしまっただけに、寿司問題で鎮静化していた私の鼓動が再び暴れ出す。
「八時まで時間的にちょうどいいし」