泣けない大人

その夜―

その
知らせを聞いて
帰ってきた
あたしのパパは

いつもは
普通の車に
のってたのに


どっかから
借りてきた
白い大きなトラック
に乗って


興奮しながら
ママにいってたんだ。



『このトラックで
犯人を
轢き殺してやるんだ―』


あたしは
それを聞いて
少し怖くなっちゃったけど

そのときに

あぁ

あたしは
大切にされてるんだ


って
ちょっと
感じられたんだ―




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